2022/7/11
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7月のおはなし |
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7月のおはなしは七夕にちなんで天の川です。 天の川は、わたしたちが住んでいる地球をふくむ「天の川銀河」の一部です。銀河系の内側から銀河を見ている感覚ですね。 無数の星がひと筋の川のように空に伸びている様子はそれはそれは美しいものです。 今回は、そんな天の川の英語名や伝説について説明します。
さて、知っているひとも多いとは思いますが、天の川は英語でなんというでしょうか。 天の川 = milky way 天の川は英語では「ミルクの道」という意味のmilky wayと呼ばれています。 ヨーロッパやアメリカの人にとってはとても馴染みのある言葉で、同じ名前のチョコレートバーが売られているくらいなんですよ。輸入食材屋さんに行ったらあるかもしれないので一度探してみてください!
天の川の伝説といえば、織姫さまと彦星さまが日本では有名です。 しかしそこはさすが地球のどこからでも見える天の川、ギリシャ神話にも天の川伝説があるので紹介します。 全能の神ゼウスには人間との間に生まれたヘラクレスという子どもがいました。 ゼウスはヘラクレスがたんじょうしたことを喜びましたが、同時に人間であるためにヘラクレスがいずれ年老いて死んでしまうことを悲しみました。 そこでゼウスが目をつけたのは自分の奥さんヘラ。ヘラのお乳には飲むと不老不死になれるというふしぎな力がありました。そこで、ゼウスはなんと自分の奥さんであるヘラのお乳をこっそりヘラクレスに飲ませて自分と同じ不老不死の肉体にしようと考えついたのです。 ゼウスはヘラクレスを連れてヘラが寝ているところにいき、お乳を飲ませようとしますが、ヘラは気がついて起きてしまい計画は失敗に終わりました。 そしてそのときに流れ出たヘラのお乳が天の川になりました。 神様と人間の世界のさかいめがないギリシャ神話は、いつ聞いてもおもしろいですが、天の川の伝説もかなりおもしろいですね! ちなみに、ヘラクレスは半神半人の英雄として知られていて、赤ちゃんのころから何度絶望的な目に合っても自分の力で乗り超えてきた勇者です。そしてなんと、死んだ後は神の山オリンポスの神に迎え入れられて、結局は自分の努力や行いで神の一員になります。 ゼウスが我が子ののために願ったことを、結果的に自分の力で叶えてしまったヘラクレスは本当にすごい人ですね。
ギリシャ神話の天の川伝説、いかがでしたか? 日本で伝わっている恋の物語とはまったくちがって、ハラハラする物語ですね。 全能の神ゼウス、特に息子ヘラクレスの話はまだまだたくさんあります。 ぜひ一度図書館や本屋さんで探してみてはいかがですか。
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