2024/4/18
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4月のおはなし「April Fool's Day」 |
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4月といえば新学期やお花見などたくさんの楽しみがあります。 その中でも、初日の1日にお祝いされるのがエイプリルフールです。 日本での盛り上がりは欧米と比べると今ひとつな印象がありますが、SNSやネット上ではジョークや遊び心を込めたコンテンツが公開されたりして、いたずらを楽しむ様子もたくさん見受けられます。 今年はすぎてしまいましたが(英検記事優先でタイミングがずれました…すみません!)、エイプリルフールの由来や楽しみ方を紹介します。
エイプリルフールの英語は知っていますか? もともとカタカナ表記なんだからそのまま…と思いきや エイプリルフール = April Fool's Day と英語ではよびます。直訳すると「4月に祝う愚か者の日」といった感じでしょうか。 カタカナになった時に原型が一部が消えたり変化する典型パターンと言えますね。
ウソをついてもいい、怒られない日として広く知られているエイプリルフールですが、その由来は何なのでしょうか。 エイプリルフールの由来にはいろいろな説があります。 ここでは古代ペルシャ、フランス起源の説を紹介します。 古代ペルシャ説 古代ペルシャでは、春分の日から13日目にあたる4月1日前後にイタズラをしかけあうお祭り「シズダベダール」を行なっていた。 このお祭りが時を経てエイプリルフールになった。 フランス説 その昔、ヨーロッパでは3月25日から新年が始まり4月1日までお祝いをしていたが、フランスのシャルル9世が1月1日を新年のスタートとする新しい暦を採用した。 それに反発した国民が4月1日に「今日は嘘の新年」だとして騒ぎを起こし、一部処罰されるという事態に(きっと首でもはねられたのですね…)。 そんな悲惨な事件を忘れないためにも、その後は4月1日を盛大に(平和的に)祝うようになった。 ちなみに、フランスではエイプリルフールのことを「ポワソン・ダヴリル」(4月の魚)と呼び、ウソをついたりイタズラをしたりするほかに、魚を形どった紙を気がつかれないように人の背中にはって楽しむのだそうです。 起源だけではなく、お祝いのしかたもいろいろあって案外奥が深いですね!
エイプリルフールといえば、日本では「嘘をつく」というイメージを持っているひとが多いのではないでしょうか。 ”fool” (フール)には「愚か者」や「道化師」「笑い者」といった意味があります。 そして、本場?のイギリスやアメリカではウソというよりはイタズラをしかけあって楽しむのがエイプリルフールなのです。 ちなみに、イタズラは完成?したタイミングで引っかかった人にしかけ人が「エイプリフール!」とコールするところまででワンセットです。 これは信頼している相手や仲の良い人でないとできないですね! 例えばお母さんがお弁当にひとつだけウソの食べものを忍び込ませたり、友達がいない間に席を入れ替えたり。 イタズラやウソといっても、あくまでも「愛情」と「遊び心」があるところが最大のポイントなのです。 ただのイジワルはだめです! 最近では、SNS上でいろいろな会社が「なんちゃって広告」や「パロディ発言」を配信する日としても注目されていますね。 イタズラを通してクラスメイト同士、消費者とメーカーなど、いろいろなところでコミュニケーションを促す特別な日なのですね。
エイプリルフールは愛あるイタズラをしていい日ですが、それを行なっていいのは午前中までというルールがあるのは知っていましたか? 実は、けーこ先生はイギリスで育ったからかこのルールはすっと腑に落ちました。 しかしどうやらアメリカなど一部の地域では午前中しばりのルールはないところもあるようでした。 この「半日ルール」は、イタズラについて名乗り出て説明をする時間を設けるためという説が有力です。 また、イギリスでは午後になってもイタズラをすると、逆に仕掛け人が ”April Fool” 「(4月の)愚か者」と呼ばれてしまうとされています。
日本にエイプリルフールが伝わったのは大正時代だそうで「四月馬鹿」として新聞などで紹介されたのだとか。 日本では時期のせいか(春休み中、新生活)一般的にお祝いするところまでは浸透していない印象です。 しかし、今や世界中の文化に簡単に触れられる時代です。 いろいろな国や地域のエイプリルフールに触れて、ほがらかな気持ちで春を迎えるのもいいかもしれませんよ! |
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