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2025/7/31
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和製英語 身につけるもの、春夏 |
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夏です。暑いです。そして今年も猛暑日爆盛りです! 夏が長くなると着る服着たい服に影響が出ますよね。 というわけで、洋服などの身につけるものに潜む和製英語をみてみましょう。 春夏と秋冬に分けて紹介していく、今回は春夏回です!
そもそも日本にとっては海外からの輸入文化である洋服。 Tシャツ、スカート、パンツなどカタカナで呼ぶものが多いですね。 そのほか服飾関連の雑貨にも、ネックレスやブーツなどカタカナが多い印象です。 あと油断できないのが洋服のパーツやデザインに関する用語。 ここに?というところに和製英語が隠れています。 衣類および身につけるものは日常会話の基本的なトピックですから、正しい英語で伝えられるようになりましょう。 こういった日常使いの語彙が増えるとテストや作文で本当に役立ちます!
Here are some katakana words related to clothing that actually don't exist in English. = カタカナ語で実際には英語で使われていない単語にはこんなものがあります。 まずはパーツやデザインなど、衣類の説明をする和製英語を2つ紹介します。 「チャック」 このトップスはチャックがついていて襟の開き方を調整できるよ。 この例文を和訳してみましょう。 ちなみに、カタカナ語は「トップス」、「チャック」とふたつ出てきますが今回の主役は「チャック」です。 (トップスの英語は "top") チャックは実は「きんちゃく」の「ちゃく」からきているらしく、英語どころか完全国内生産の単語でした…びっくり! チャックは英語で "zipper" といいます。なので上の文を英訳すると、 This top has a zipper so you can change how open you want the neckline. となります。 また、"zipper" は動詞としても使えて、 チャックを開ける/閉める = unzip / zip up という言い方をします。 「ノースリーブ」 次の単語は春夏服には欠かせない「ノースリーブ」です。 タンクトップのようなものやブラウス、ワンピースなど、袖のない服はたくさんありますが、英語で "no sleeve" と言っても通じません。 ノースリーブは英語で "sleeveless" 。 〜less は漢字の熟語で言うところの「無」に相当するもので、文法用語的には「接尾辞」といいます。 ちなみに単語の頭につくのは「接頭辞」で、どちらも語彙を増やしたり初めて見る単語の意味を推測するのにとても役立ちます。 ともあれ、ノースリに話を戻すと、英語の "sleeveless" は「袖がない」という意味の単語ということになります。 文に組み込む時は、形容詞として使います。 sleeveless dress = 袖なしのワンピース sleeveless T-shirt = 袖なしのTシャツ ところで、Tシャツは袖なしになったら "tank top" 、といったように別の名前がつく場合もあります。 また、袖がないと一口に言っても肩や首のデザインによって "spaghetti strap" (キャミソールタイプ)、"halter neck" (ホルターネック)のように別の呼び方にかわるパターンもあります。 しかし、 "sleeveless" の方がよい文章もありますので使えるようになりましょう。例えば… Our basketball uniform is sleeveless. = ぼくらのバスケチームのユニフォームは袖なしだ。 I chose the sleeveless dress to go to the beach. = ビーチ用にこのノースリワンピースを選んだよ。 ひとつは春夏服に関係ない例文になってしまいましたね。 でも、スポーツのユニフォームのなかでも、バスケは特にノースリ率が高い気がしませんか? あれ、かっこいいですがどうしてなんでしょうか?
日本語で「服飾雑貨」という言葉があります。 服飾雑貨 = fashion accesories このセクションではそんな服飾雑貨の和製英語を2つ紹介します。 「ビーチサンダル」 略してビーサン、夏に履く人も多いのではないでしょうか。 でもこれもこのまま言ってしまうと、伝わりません。 ビーサンの英語は "flip flops" です。 「フリップフロップ」というなんともゆかいな音のする名前ですね。 この呼び名は1950年代のアメリカで生まれたとされていて、歩く時足にペタペタあたる音をイメージしているそう。 ちなみに、世界をぐるっと見てみると地域特有の呼び名もあるようで アメリカの東海岸: zories (日本語の「ぞうり」から) ハワイ: slippers ニュージーランド: jandals (Japanese Sandalsの略) オーストラリア: thongs(下着という意味もあるので要注意!) などのバリエーションがあるんだとか。 ちなみになかに日本語や日本が由来に関わっているネーミングがあるのは、ビーサンが実は日本発祥だから! 和製英語だから海外のものと思いきや、日本にとてもゆかりのあるアイテムだったのですね。 「ピアス」 Benefitのみなさんはつけている人はそういないと思いますが、春夏アイテムとして紹介したいと思います。 ピアスも和製英語で、英語で「ピアス」と言ってしまうと、品詞も違うために会話にカオスを招くことになります。 「ピアス」は英語で書くと "pierce" になるのですが、「穴を開ける、刺す」という意味の動詞なんです。 それが「耳に穴を開けて装着する」タイプのイアリングの和製英語になったんですね。 でもくれぐれも英語では使わないようにしましょう。 では正しい英語は何かというと、ピアスは "earrings" です。 ピアス = earrings 。。。? ピアスはイアリング。。。? 日本語的に考えるととてもへんですが、英語ではピアスもイアリングもまとめて "earrings" なんです。 というか、基本的にイアリングというとピアスのイメージ。 生まれた時にピアスの穴を開ける人も多い文化圏なので、穴を開けない方のイアリングのほうがあまりないんです。 言い分けをしたい時は 日本語のピアス = pierced earrings、穴を開けるタイプという意味 日本語のイアリング = clip-on earrings、挟むタイプという意味 というふうに熟語で表現します。 ファッションも文化の鏡ということがよくわかりますね。
衣類や服飾雑貨から和製英語を少し紹介しました。 最近はキーホルダー(和製英語)とキーリング(keyring)のように、和製英語と英語両方が使われるパターンもあります。 また、和製フランス語とか和製ドイツ語とかもきっとありますね。 例えばカステラは和製ポルトガル語だ!とか? 言語は目には見えませんが、人間の歴史や文化を色濃く反映していて本当に面白いです。 次は涼しくなった頃に第2弾として秋冬アイテムの単語も紹介していきます。 そちらもおたのしみに! |
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