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2025/12/16
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12月のおはなし:「December Birthstones」 |
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2025年の誕生石シリーズもこれで最後の回です。 思えば誕生石なんて完全に個人的な趣味。 1年間お付き合いいただきありがとうございました。 合間で紹介した英語表現たちも、ひとつでも役にたつと感じてくだされたのなら幸いです。 そんな先生の趣味が詰まったブログの最後は12月の誕生石。 タンザナイト = tanzanite ターコイズ = turquoise ジルコン = zircon 3つありますがここではターコイズを主に紹介します。
The birthstones for December are turquoise, tanzanite, and zircon. = 12月の誕生石はターコイズ、タンザナイト、ジルコンだよ。 Why are there three? It's not fair. = どうしても3つもあるの?いいなあ。 3つある12月の誕生石ですが、ターコイズに焦点をあてて紹介していきます。 ターコイズは、水色から緑色の色合いが特徴で、不透明でマットな質感が魅力的な鉱石です。 さらに、もう一つの大きな特徴として「マトリックス」と呼ばれる黒い線/網目模様があります。 そもそもターコイズは鉱物の中でも二次鉱物といってベースとなる石(一次鉱物という)が変質することによって生成されます。 ベースの石を取り込む形でターコイズが生成されると、一次鉱石が模様となって浮き出るのです。 本来宝石類は均一な色味や傷のない状態を良しとしますが、ターコイズは、地中で生成される過程を物語る証としてマトリックスが入った石も人気があります。 そしてマトリックスの出方によっては均一な青緑のものより価値があがることもあります。 特に貴重とされるのは「スパイダーウェブ」といって蜘蛛の巣のように細かく網目状に入った模様です。 ターコイズの主な産地はイラン(ペルシャ)、アメリカ、中国で、それぞれ以下のような特徴があります。 イラン産:澄んだブルーが特徴で「ペルシアンブルー」と呼ばれて珍重されることも。 アメリカ産:色は青よりの緑が多く、スパイダーウェブ入りの石も多く産出。 中国産:上2ヶ所と比べると緑がかった色味のものも多く産出。「緑松石(りょくしょうせき)」という呼び方も。 そう言われてみると、アメリカのネイティブアメリカンのアクセサリーは黒い模様の入ったターコイズが使われていて、中国のターコイズは透明感のある薄緑色で彫刻細工で見るイメージがあります。 みなさんはターコイズというとどんな物を思いうかべますか。
Turquoise is one of the world's most ancient gems. = ターコイズは世界的に最も古い宝石のひとつです。 How long has it been known for? = どのくらい前から知られているの? Over 5000 years! = 5千年以上前だよ! ターコイズは世界各地で古来から神が宿る石、魔除けの石などと信じられてきました。 その1例として、多くのターコイズの装飾品が出土している南米アステカ文明を紹介します。 現在のメキシコにあったとされるアステカでは、およそ900年から1000年のあいだにターコイズの採掘が始まったとされています。 特に有名なのがターコイズをふんだんに使った精巧な仮面で、大英博物館などで見ることができます。 アステカ文明では雨の神や豊穣の神など、さまざまな神様が存在すると信じられていました。 そしてその中には「シウテクトリ(トルコ石の主)」という名前の神様がいます。 シウテクトリは火と時間の神様で、トルコ石のかんむりや装飾を身につけています。 またアステカ語の「トルコ石」には「年」という意味もあり、アステカ暦の新年の祭り(52年に一度!)ではシウテクトリに生贄を捧げたそうです。 このように、アステカ文明の人にとってトルコ石は信仰や時間観、宇宙観を象徴する貴重な石だったことが伺えます。
Why is "turquoise" written with these kanji in Japanese? = ターコイズの和名はなんでこの漢字なの? 少しネタバレしてしまいましたが、ターコイズの和名は turquoise = 土耳古石 です…が、読み方がさっぱり!という人も多いのではないでしょうか。 これ、「トルコいし」と読むんです。(漢字は当て字) トルコは今も国として存在するあのトルコで、産地ではありません。 ペルシャ地域で採れたターコイズのヨーロッパ向け輸送ルートがトルコを経由していたことからフランスで名付けられたとされています。 ちなみにフランス語では "pierre turquoise" (ピエール テュルコワーズ)といいます。 そして、ここでやっとほかの12月の誕生石の登場です。 それぞれ和名だけ紹介したいと思います。 ジルコン = zircon = 風信子石(ヒヤシンスせき) 色のバリエーションが豊富なジルコンは地球で最初に形成された鉱物のひとつとされています。 和名の風信子はヒヤシンスのことで、ジルコンの代表的な色である赤褐色や橙色がヒヤシンスを思わせるからという説があるそうです。 タンザナイト = tanzanite = 灰簾石(かいれんせき) タンザナイトの「タンザ」はアフリカにあるタンザニアの国名から来ています。 タンザニアにあるメレラニ鉱山で採掘された灰簾石のみがタンザナイトと呼ばれるので、大変貴重な石です。 色は青から紫のバリエーションがあり、多色性といってひとつの石でも光源によって夕暮れのような青紫から濃青まで多様な表情を見せる特徴があります。
めでたく!誕生石を最後まで紹介できました。 知っている石、聞いたことのない石、いろいろあったと思います。 実際わたしも知らないことばかりで途中「なんで誕生石なんて題材選んだんだ…」と後悔したことも正直ありました。 でも好きな題材で英語の例文を作るのは楽しかったですし、こういった一見関係ないことへの興味が英語のレベルアップを下支えすると私は信じています。 さて、来年のブログですが、初心に帰って「いわゆる」英会話教室っぽい記事をお送りします。 記事ごとの長さは少し短くなると思いますが、中旬と月末の月2回ペースは変えず、 英語ではなに? 和製英語 Classroomフレーズ のシリーズを順繰りで出しながらときどき趣向の違うテーマをお届けする形式になります。 時事的なことや思いついたことを綴っていくので、英検ライティングにも役にたつと思います。 2026年もBenefit英会話スクールと本ブログをよろしくお願いいたします! |
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