2021/12/20
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おうちで英語 その2「書く」 |
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家で英語力を育むヒントシリーズ、「おうちで英語」その2です。 その1では、動画鑑賞をおすすめしました。今回は、それよりも少しハードルはあがるかもしれませんが、とても大切なメソッドで、名前もシンプルに「書く」です。 「書く」といってもいろいろな段階がありますが、どれも効果があると個人的に思っています。学校でも、基本の学習方法に書き取りがありますがまさしくそれです。 それでは、レベルをひとつずつあげてみてみましょう。 漢字の書き取り感覚で繰り返して書いて頭に染み込ませるのがレベル1。単語テストの準備などで日常的に実施している生徒さんも多いのではないでしょうか。 レベル2では、自分で文章を作って書いていきます。これは今現在Benefitで毎月出されるライティングプリントで取り組んでいることでもあります。お題に沿った作文や文章を書いていくのですが、Benefitのプリントでは選択方式か穴埋め方式で書けるように作っています。ただし、選んだり穴埋めのフレーズを考えて終わりではなく、最終的に文章自体は自分で全文書く形式なのがポイントです。頭で考えて、その後手と目を使って英文を自ら書くことでよりスキルとして身に付きやすくなるのです。これは、文法を覚えるのとは違って、表現としての文章パターンを覚えるというメソッドになるのですが、順番としてはこちらの方が自然で効果的だと思っています。 表現方法を覚えた上でどうしてそうなるのか仕組みを後から紐解いていく方が母国語を身につけるときの順番とも近い気がしませんか? もっとレベルをあげましょう。 レベル3は「写経」です。身近な英文ですでに意味を理解しているものをまるっと書き写すのです。英語を習っていない人でもHappy BirthdayやMerry Christmasがわかるのは、普段から目にしたり、書くことが多いからです。それを強制的、意識的に行うことで自分の中の英語表現パターンの数を増やしていきます。Benefitの生徒さんなら、レベル2の作文で書いたものをまた書くというのももちろん良いですね。 そして最後のレベル4は、「日記」です。 日記と言っても、最初は本当に自分のことを書かなければいけないということではありません。1回に3文を目標に、その日に覚えた表現やすでに知っている表現を使ってとにかくできるだけ毎日英文を書く。それだけで英語が体に馴染んでいきます。最初は中学校の教科書でも、Benefitで取り組んだプリントでもなんでもかまいません。まずは日記というより復習のつもりで、1回3文書き続けてみてください。続けていくうちに、英語を使う機会があったり、レッスンにきた時に自分の反応や理解の速度が変わっていくのが実感できるはずです。 書くという行為は、一見ハードルが高そうですが案外やってみると簡単です。動画鑑賞と違って紙と筆記用具があればできるところも良いですね。また、「書く」ことは「話す」と同じアウトプットに分類される作業なので、スピーキングの向上にも役立つと思います。 せっかく習ったり覚えたりした表現ですから、より確実に自分のものにできるようまずはできそうな方法をためしてみてくださいね。 |
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