2022/5/11
|
||||||
5月のおはなし |
||||||
5月のおはなしは、だいぶ過ぎてしまいましたが、5月5日についてです。 といっても、こどもの日の話ではありません。 実は、5月5日はアメリカでもあるお祝いをする日なんです。
5月5日は、日本では端午の節句、こどもの日ですね。柏餅を食べたり、鯉のぼりを飾った人も多いのではないでしょうか。 アメリカでは、5月5日はCinco de Mayo(シンコ・デ・マヨ)といいます。これ、実はスペイン語で、意味もそのまま「5月5日」です。アメリカにはメキシコ系住民の方が大勢住んでいます。というのも、アメリカ南部とメキシコは国境を接していて、昔からたくさんのメキシコ人がアメリカに移住してきているという歴史があるのです。そしてその人たちがアメリカにもたらしたメキシコ文化を祝うのがこのCinco de Mayoなのです。 (正式に定められてはいませんが、メキシコはスペイン語が公用語です。) 日本と違って、5月5日は祝日ではありません。しかし、5月5日が近づくと街中がじわじわとメキシコのムードに包まれます。お店に行けばソンブレロ(メキシコのつばの大きな麦わら帽子)やサボテンが飾ってあったりして、目にも賑やかで楽しくなります。 学校ではメキシコをテーマにした活動や工作に取り組む子どもも多いようです。 また、家庭ではメキシコ料理を食べたり、パーティーを開く人もたくさんいます。 では、メキシコ料理ってたとえば何があるのでしょうか?
みなさんはメキシコの料理といわれて思い浮かぶものはありますか? ここに代表的なものをいくつか紹介したいと思います。
”Guacamole”、ワカモレはかんたんにいうとアボカドのサラダで、アボカド、トマト、パクチー、ライムが主な材料です。ボウルに入れて混ぜるだけなので作り方もとってもかんたん! さらにこれをトルティーヤチップスでディップしたら美味しくて何枚でもいけちゃいますよ。
”Chilli con carne”、チリコンカンは、日本語に訳すと「豆と肉」という意味の煮込み料理です。きっと給食で食べたことがある人も多いと思います。けーこ先生も、小学校の給食で出てきていたのを覚えていますよ。ただ、メキシコ料理だとはつゆ知らず、「おもしろい名前だな」と思いながらも、ふつうに和食だと思って食べていたような。 本場のチリコンカンはスパイスの種類や豆の種類給食とは違うと思うので、食べ比べができたら楽しそうですね。
”Tacos”、タコスは、トルティーヤと呼ばれる丸くて薄い生地に焼いたお肉とお野菜、ソース(サルサ)を乗せて食べる料理です。チリコンカンを乗せることもありますよ。 メキシコではトルティーヤは日本でいうお米みたいなものなので、ごはんにおかずを合わせるような感覚かもしれませんが、私たち外国人からみたら自分で好きなものを巻いて食べるなんて、まさしくパーティー向けのメニューですね。イメージは、日本の手巻き寿司と似ているかもしれません。
5月5日はアメリカではシンコ・デ・マヨと呼ばれていることについてお話しました。 全国的に他の国の文化をお祝いする日がカレンダーに設定されているなんて、移民の国といわれるアメリカならではですね。ただ、もちろん異文化に触れるのに日付なんて関係ありません。 日本でも最近はスーパーで簡単にタコススパイスやアボカドが手に入りますし、さっそくみなさんも今度メキシカンパーティーを開いてみませんか? |
|