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2023/3/13

3月のおはなし「大そうじ」

今月のニュースレターのおはなしは「大そうじ」でしたね。
 
大そうじといえば日本では年末に(今は冬休み含めた年末年始)家をふだんより丁寧に時間をかけてきれいにすることを指すと思います。
 
そんなキツいけど達成感のある大そうじはイギリスやアメリカなどの英語圏にもあります。
 
ここでは、大そうじの英語と、日本との違いなどについてみていきましょう。
 
 

「大そうじ」は英語でなんという?

 
 
「大そうじ」の英語は
 
spring clean
 
直訳すると「春の清掃」ですね。そう、春。
日本語で正月のことを新春と呼んだりもしますが、そうではなく正真正銘の春です。
 
英語圏の年間行事に当てはめると、大そうじがなぜ春の行事になるのでしょうか。
 
ちなみに、今回はけーこ先生の考察多めの回。けーこ先生の推理によれば、大そうじが ”spring clean” の理由は、日本の大そうじに大きなヒントがあります。
 
 
 

大そうじと”spring clean”のちがい

 
 
日本では年末、忙しくても寒くても掃除に励むのはなぜでしょうか。
 
理由の一つに、1年の最後の日12月31日までに家も身も綺麗にして新しい歳神様を迎える準備をする風習があります。
 
しかしそれは日本の文化のはなし。大事なのはふたつめの理由です。効率的に考えても、冬は(日本は多種多様な気候帯があるのですが総体的に)寒くても晴れの日が多くて空気も適度に乾燥している冬は大そうじに適しているのです。
 
ふすまや障子を開けて換気するにしても、床をふきそうじするにしても、晴れ間と乾燥で作業効率があがったのではないでしょうか。実際、夏場に大そうじしたと想定すると、高すぎる気温と湿度でまず作業にならなかったのではと想像します。
 
この2大キーワード「晴れ」と「乾燥」を今度はイギリス、アメリカを代表とする英語圏に当てはめてみると、条件が揃うのは春、ということになります。
 
窓を開け放ち、床をモップなどできれいにみがく。英語圏、例えばイギリスの冬にそれをしようとしたら曇りの日が多すぎて換気はできず床は乾かなくてかえって家がジメジメしてしまうでしょう。
 
しかし春であれば、ちょうど日照時間も増えているし、作業効率があがりそうな気がしませんか。
 
英語の ”spring clean” と日本語の「大そうじ」、ふたつのちがいを見ることで、ところ変わらず人が感じ取っていた「そうじの真髄(しんずい)」がみえてくるようですね。
 
 

”spring clean”のすすめかた

 
英語圏では、春に行うのが通例の「大そうじ」ですが、どのようにすすめているのでしょうか。
 
日本の年末と違って春は約3ヶ月にわたってあります。
 
家事や生活関連の雑誌、サイトを見ていると、月間スケジュールを発行しているところが複数あり、どうやら毎日1カ所や毎週●●のエリアといった計画表を組んでそうじを進める方法をすすめているようです。
 
たしかに、それならスキマ時間でもできて、負担も軽くなりますね。
 
日本では年末、12月31日に向けて短期集中で家をきれいにしているイメージですが、家のタイプや人の生活様式が変わった現代、この長期的大そうじは日本でも使えそうな良い知恵です。
 
 

大そうじの英語 まとめ

 
 
ここまで、大そうじの英語や掃除の取り組み方について、違いや共通点をみてきました。
 
文化的な背景のほか、晴れ間と乾燥が適度なバランスで存在する時期を選んで大そうじをするのは、人種や文化を超えた人の共通認識がそうさせたのだと思えてなりません。
 
あとは進め方のちがい。
みなさんなら締切を決めて一気に掃除するのと、日程表を立てて長期的に掃除をするの、
どちらを選びますか?
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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