2023/7/19
|
||||||||
7月のおはなし「ほめる言葉」 |
||||||||
7月のおはなしのテーマは「ほめる言葉」です。 今月から2023年も後半。ネガティブワードが多かったなと思う人もここから挽回していきましょう!
さて、ほめると言ってもいろいろなシチュエーションがありますね。 すごいね! いいね! おいしい! じょうず! よくやった! ナイスファイト! ほめ言葉は、言った人も言われた人も幸せになる魔法の言葉。 でもこれを英語で言い換えようとすると、とりあえず ”good!” で済ませちゃっていませんか? Good = いい! たしかにストレートでわかりやすくて ”good” ではありますが、この ”good” の言い換えをいくつか知っていると日常会話はもちろんのこと英検の作文やテストでも使えるのでこれを機にいろいろ覚えちゃいましょう!
なにかをいいな、すきだなと思った時に使える ”good” 以外の言葉。 まずは、そのまま1単語で言い表せる選択肢がいくつかあります。 ”wonderful” ”excellent” ”brilliant” ”great” ”awesome” ”beautiful” などの単語です。どれも ”good” かそれ以上の肯定あるいは承認を表す単語で、日本語でいうところの「いいね」「いいじゃん」感覚で日常的にポロポロ使えます。 ちなみに ”beautiful” は直訳では美しいという意味ですが、「よくできていて良い」「素晴らしい」「満足だ」といった意味で使える言葉です。 みなさんも何気ない場面やいつもの作文などで ”good” だけでなく ”great!”などと言ってみては?気負わず使えてこなれた感じも出せますよ!
なんどかこちらのブログでも説明していますが、英語というのは日本語と比べて「具体性」や「イメージ」に重きを置く言語です。 曖昧な表現を嫌うというか、はっきりと主語があってそれ/その人がどうだ、どうした、というふうに組み上がっていきます。 それは何かに対して「いい」という時もいっしょで、なるべくなら具体的に何がいいのかを表現することで本当の意味で対象のものやひとを褒めるということにつながります。 実際に褒める場面でも、ただ「それいいじゃん」と言われるより、「それ○○でいいね」と具体的に言われた方がうれしいですよね。 というわけで、具体的な「いい」のトップバッターは、 I like it! 直訳すると「わたし、それすき!」(ポニョ、そうすけすき!みたい、笑)の文章、”good” の意味でよく使われます。 ていねいだね、すごいね! That's very neat. I like it! みたいな感じで、気に入った!というニュアンスで使いましょう。
次に紹介するのは努力や工程や仮定についてほめたい時にぴったりのことばです。 You're doing great! 「いい感じだよ」という意味のこちらのフレーズ、がんばっているひとを励ませる、とてもすてきなフレーズですね! "Wednesday"のスペル覚えたね。いい感じだよ! You can spell "Wednesday". You're doing great! 大きい小さいに関わらず、わかりやすく何を褒めたいのか伝えるのがポイントです。
英語圏の文化と日本の文化がはっきりと出ているとよく思うのがこちらの表現です。 You're ... = あなたって… 日本語で「あなたって○○ね」というシチュエーションて案外少ないと思います。変な話、良くも悪くもいない人について「○○だよね」という回数の方が多いような気すらします。 でも、英語ではコミュニケーションのいろいろな場面で相手について感じたことを直接「○○だよね」と伝えます。そしてそれは、ほめる時も同じです。 あなたが描いた/作ったの?アートの才能があるね! Did you do this? You're an artist! テーブルセットしてくれたのね。あいがとう、助かるわ! You set the table. You're a star! ふたつめの例文はどちらかいうと感謝の意味合いが強いですが、「直接」「具体的に」伝えるという基本ルールは変わりません。 日本語でもほめる時に「○○みたい!」と付け加えることがありますが、その感覚でたくさん使えるといいと思います。
ほめる場面というのは、何も成功した時だけではありません。 ダメだったときや失敗した時も当然ほめるチャンスです! そんなときは Nice try! = ナイス ファイト! がんばったね! Keep going! = その調子! と伝えましょう。「ナイス ファイト」は、そのまま英語で言うと「いいケンカ」という意味になるので要注意です! 結果に結び付かなかった時、あと一歩足りなかった時、人はほめられると前向きになれるものですよね。 Nice try! I know you'll do it next time. がんばったね!次はきっと成功するよ。 You're doing fine. Keep going! そのままでいいよ。その調子! 試合の掛け声にも使えそうですね。
最後に紹介するのは番外編の「ドンマイ」です。 さっきも「ナイスファイト」はそのまま英語にしないという話がありましたが、「ドンマイ」も同じです。 ドンマイは英語に直すと ”I don't mind” 。 意味は「私気にしてません」「お言葉に甘えて」「どちらでも大丈夫ですので、お気になさらず」といろいろありますが、どれも人を励ましたりするようなニュアンスではありません。 ドンマイの気持ちを伝えるときは、 Don't worry! (心配しない!) It's no big deal! (たいしたことじゃないよ) を使いましょう。
今回はほめ言葉というテーマでいろいろな単語や表現を紹介しました。 単語ひとつでほめるとき、具体的に何がいいのかつたえる時やはげましも入ったパターンなど、日常的なシチュエーションを意識してみました。 落ち込んでいる時やもう少しがんばりたい時、ほめ言葉があると心が軽くなります。 英語はほめる表現を使う時に、相手をちゃんと見る必要がある、ある意味ごまかしの聞かないことばですが、けーこ先生は英語のそういうところが大好きです。 上部だけではないコミュニケーションをとってお互いのことをあーだよね、こうだよねと伝えすことはまわりまわって自分自身の理解にもつながります。 みなさんも英語のほめ言葉、あるいは日本語で「英語式」のほめ言葉を実践してみてください!言った人も言われた人も心の栄養になって、世界がどんどんやさしくなっていきますよ。 |
|