2023/7/25
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花火 |
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今年は4年ぶりに花火大会が規制なしで開催されるところも多いみたいですね! 東京都の隅田川花火大会、新潟の長岡まつり大花火大会、滋賀県のびわ湖大花火大会など大規模な花火大会が目白押しで、案内を見るだけでワクワクしますね。 また、花火は何も大会に行くだけでなく家族や友達同士でワイワイ手持ち花火を持ち寄って楽しむのも夏の風物詩です。 そこで、今日は「花火」を英語という観点からみていきたいと思います。
花火の英語は 花火 = fireworks です。 ”fire” が火、”works” が工芸という意味の言葉で、このふたつを合わせた熟語が花火というわけです。火薬を使った工芸ということで、ぴったりの名前です。
花火といえば、日本では夏に見ることが断然多いのでしはないでしょうか。でも英語圏の文化では、花火は特に夏限定ということではありません。 例えば、アメリカでは7月4日の独立記念日は毎年花火でお祝いします。 また、イギリスでは11月5日にガイ・フォークス・ナイト、別名ボンファイア・ナイト(直訳すると焚き火まつり)というお祭りがあり、花火で盛り上がります。 欧米諸国全体でいうと、花火は年越しの定番アトラクションのひとつで、カウントダウンが終わって新しい年が明けると同時に花火があがります。 そして、どの行事でも、会場の大きな花火だけではなくて個人で打ち上げ花火を上げる人もいます。 お祝いの意味であげていることと個人でも上げる人がいるという共通点はあるものの、時期はバラバラですね。それに、手持ち花火はどの行事でも見かけません。 日本の花火も、最初はお盆の送り火の意味が込められていたという説があります。木造建築の文化だったために個人で上げる花火が小型化して手持ち花火の文化が生まれたのかもしれないですね。 ちなみにけーこ先生は手持ちの小さくてかわいい花火もとても魅力的で大好きです。
日本では手持ちから打ち上げまでさまざまな種類がある花火ですが、英語圏の国では、手持ちの花火はほとんど見られません。 日本と違って打ち上げ花火が中心のラインナップですが、それぞれ英語で何と呼ぶのかここで紹介しましょう。
最初に紹介するのは bottle rockets (ボトル ロケッツ) = ロケット花火 筒などに花火を立ててから火をつけるタイプです。 ※手で持って遊ぶのは危険なので絶対にやめましょう!!手で持っていいのは「手持ち」花火です!! 束で売っていて、1本1本は細いですが上げた時に光の筋がヒューっと伸びていくのが綺麗ですよね。 英語の ”bottle rockets” はきっと、ボトル=ビンに花火を立てて発射していたのではないかとイメージさせるネーミング。お父さんが飲んだビール瓶かな?子供達のコーラ瓶(ガラス)かな?などと想像がふくらみます。
次に紹介するのはロケット花火と同じく ”rockets” が入るものの、日本のものでいうと打ち上げ花火の呼び方です。 missile type rockets (ミスゥタイプロケッツ)= 打ち上げ花火 直訳するとかなり物騒な「ミサイル型ロケット」というこの呼び名…花火のきれいさよりも危険な一面に焦点を当てているようで、覚悟を持って遊ばないと、と思ってしまうのは私だけでしょうか。
次から紹介する花火は、一般的な日本の夏の花火ではあまり見られないと思われますが、欧米諸国ではお祭りでよく見るものです。 fire crackers (ファイヤクラカーズ)= 爆竹 爆竹といえば、中国や中華街のイメージが強いと思いますが、欧米の個人で行う花火では爆竹もよく見かけます。 …というか、爆竹って打ち上げてパーンと開くのではなく、バババババっと連続的に爆発していく迫力を楽しむもの?なので?音がよく聞こえていた記憶があります。 日本の花火とは違う音と煙のコラボレーション。日本では中華街のお祭りなんかでみることができると思いますので、興味のある人はぜひ迫力を味わいに行ってみてください!
Roman candles = ローマのろうそく? 花火の起源を辿ると、実は花火は中国からシルクロードを通ってローマに伝わったとあります。その歴史から由来している!と断言はできませんが、古くからある典型的な花火の形であることは間違いなさそうです。 手持ち花火を太くしたような筒形の形状で、火をつけると火花や火の玉がつぎつぎに飛び出てきます。 日本の花火屋さんでは打ち上げ花火の一種として売っていると思います。 ちょっと検索してみたところ、アメリカのサイトでは伝統的なタイプの花火として紹介されていました。 なつかしの定番花火といった感じなのでしょうか。それにしても、激しいろうそくです!
最後に紹介するのは、見た目は一番日本の手持ち花火に似ているけれど、用途や使い方が変わっている種類の花火です。 Sparklers = 花火 辞書で ”sparklers” を調べてみると、「線香花火」と書いてあることもあるようですね。 たしかに、火をつけると線香花火のような繊細な火花が散ります。でも棒状なので形は一見日本の手持ち花火です。そして、”sparklers” はインテリアの飾りやパーティ演出など、日本ではあまり見ない場面で使われるという特徴もあります。 例えば南国をイメージしたドリンクやケーキの上に小さな花火が刺さっているのを見たことはありませんか? また、パーティ会場で花瓶に数本刺してキラキラ火花を散らしたり、パレードを迎える人たちに持ってもらって両側から火花で盛り上げたりするのにも使われるのだそう。 ドリンクに刺したり、パレードのお客さんがペンライトのように持つ花火…もう気がついたでしょうか。sparklersは上向きに持つ/使うのが正解の花火なんです! 火花が上向きで良い花火、日本ではあまりみかけないですが結婚式とかではありそうかも?!とにかくテーブルで花火がキラキラしている様子は楽しそうですね。
英語圏の文化の花火を見てきましたが、けーこ先生も ”missile type rockets” ”Roman candles” などの知らない単語や遊び方があってとても楽しかったです。 例えば夏に限定したものではなかったり、インテリアで花火を利用することが珍しくなかったりと、海外と日本とでは花火の使い方やイメージが違うこともわかりましたね。 地元や帰省先で花火を見る人も、家でわいわい楽しむ人も、安全で思い出に残る花火タイムを過ごしてください! |
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