2023/8/1
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英検が一部リニューアルします! |
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今でも受験や力試しに欠かせないツールのひとつといって過言ではない英検。 Benefitでも毎年多くの生徒さんたちがチャレンジしています。 そんな英検が2024年度に一部リニューアルする予定だと発表されています。 見慣れた内容で試験を受けられるのは今年度のあと2回で、 リニューアルの対象になるのは3級から1級までです。 ここでは教室で受ける生徒さんが多い3級から2級の試験に関して、リニューアルの内容をわかる範囲で紹介していきたいと思います!
級に関わらず、まずお伝えしたいことがあります。 今回のリニューアルは、コミュニケーション能力の育成を充実させるために英語の運用能力を測る問題を取り入れることが目的のようです。 現時点で英検協会からはまだ速報しか発表されていませんが、問題例を見てみると、知識としての英語力ではなく、表現力や思考力など「アウトプット」面の評価に着目している印象を受けました。 ですが、それで試験が難しくなったと慌てることはありません。 難しくなったというよりは着眼点が変わったと捉えましょう。 慣れる必要はありますが、必要な知識量やレベルはそう変わらないと個人的に考えています。 例えば同じ語彙量と文法の知識でそれらの運用力をつける練習をすればよいというわけです。 特にベネフィットの生徒さんは日頃から作文や会話練習で基礎英語力を養っていますので、自信をもってほしいと思います!
英検は、各級に以下のようなレベルの目安があります。 3級 = 中学校卒業程度 準2級 = 高校中級程度 2級 = 高校卒業程度、海外留学に最低限ほしいレベル 準1級 = 大学中級程度 1級 = 大学上級、専門職で強みになるレベル 本記事で紹介するリニューアルは3級から2級までの3つについてですが、このレベルの目安は変わらないと考えています。 公式発表内容にも「問題形式」の一部リニューアルとあるので、獲得級のレベル設定は今まで通りで大丈夫でしょう。 また、レベルが変わらないということは、必要な語彙や知識の範囲もそう変わらないと思っていて良いと考えています。 繰り返しになりますが、運用力がキーワードです!
ここからは3級から順番に変更点を紹介していきます。 3級試験といえば、ベネフィットでは小学校高学年で挑戦/獲得するお子さんが一番多いのではないでしょうか。 また、帰国子女で作文が書ければ、低学年で合格する子も。 3級のリニューアル内容 ① リニューアルは一次試験のみ ② ライティングを2問にする。(意見論述とEメール) ③ 一次試験の時間が50分から65分に延長。 ライティングを増やしたために必然的に全体の時間を伸ばす必要があったと考えられますが、それ以前の問題には特に変更点はないとのこと。 ライティングが増えたとはいえ、Eメールだとわかっているので、関連する定型文や書きやすいフォーマットを身につければなんとかなりそうですね。 また、ライティングが苦手という人にも、Eメールという形式がほぼ決まっている設問がひとつ増えるということは、逆に点が稼ぎやすくなったと捉えることもできます。 ピンチではなくチャンスと捉えて対策しましょう!
次は準2級です。 語彙のレベルもそうですが、長文のテーマや内容もより社会的だったりして、レベルアップしています。 そのためか、英語や国際教育に力を入れている高校やその他ハイレベルの高校だと、準2級程度の英語力を最低限求められることもあり、重要な級です。 準2級のリニューアル内容 ① リニューアルは一次試験のみ ② 語彙問題、長文問題を一部削減する。 ③ ライティングを2問にする。(意見論述とEメール) ④ 一次試験の時間が75分から80分に延長。 ライティングにEメールが増えるのは3級と一緒ですね。そして時間も長くなりますが、語彙や読解の問題は一部問題数が減る、ということのようです。 現時点でどこがどのくらい減るのかは定かではありませんが、やはり単純に知識量を問う問題は割愛しようという動きが見てとれます。 3級と同じで、知識量よりも運用力をつける練習を増やすこと、そしてEメールのフレーズやフォーマットを覚えることが何よりの対策になるでしょう。
大学受験、海外留学、就職活動、キャリアアップと、幅広く武器になるのが2級からです。 ベネフィットの例で言うと、帰国子女の小学生や高校生、社会人の生徒さんが取ることが多いですね。 また、ベネフィットも登録している準会場制度で受けられる一番上の級でもあります。 2級のリニューアル内容 ① リニューアルは一次試験のみ ② 語彙問題、長文問題を一部削減する。 ③ ライティングを2問にする。(意見論述と要約) ライティングが増えるのはまた同じですが、新しく「要約」というテーマが出てきました。 あとは語彙と長文問題が減って、試験の所要時間は変更なし(85分)です。 準2級との比較でいうと、ライティングがひとつステップアップする印象ですね。 前半の問題数が減るとはいえ、ライティング2問を現行と同じ時間内に書き上げないといけないとなると、人によってはペース配分が課題になる可能性もあります。 こちらも一見手強そうですが、要点の拾い方やまとめ/説明文の書き方を練習していけば十分対応できます。 たしかにEメールほど単純ではありません。 しかし要約文にもメソッドや便利な文例があります。それらを練習して、どんな文章でも当てはめられるようになることが対策の要になりそうですね。
今回は2024年度から予定されている英検の問題形式一部リニューアルについて紹介しました。 英語のコミュニケーション能力はこれからもっと重要視されていきますので、このようなリニューアルは今後も発生する可能性があります。 それらの変更に対応するうえで一番大切なのは、知識をよりたくさん詰め込むのではなく、技の引き出しを増やすイメージを持つことです。 今回はアウトプットや運用力に着目したリニューアルだと紹介しました。 語彙(単語&熟語)、読解、作文、リスニングを鍛えることこそがアウトプットと運用力の基礎になりますので、それは今までと同じように続けてください。 それをベースに新しいライティング形式に慣れる練習をすれば、大きな負担にはならないはずです。 ベネフィットのレッスンはもともとアウトプットを意識した構成になっていて、会話練習や英作文プリントを通して英語力を養うカリキュラムになっています。 ですから皆さんは自信を持って前向きに試験対策をしてほしいと思います。 もちろん質問等あれば教室にお問い合わせください。 最後に、参考までに今回発表された速報のURLを貼り付けておきます。 |
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