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2023/8/22

8月のおはなし「バーベキュー」

8月のおはなしのテーマはバーベキューです。
 
夏、外に繰り出して公園や庭でバーベキューをするのは大人にとっても子供にとっても楽しいひとときですね。
 
 

バーベキューはどこでうまれた?

 
 
バーベキューの発祥については、15世紀末以降スペイン人が中米の西インド諸島に上陸したときに、そのエリアの先住民が木の骨組みや土に掘った穴などを利用して肉を焼く調理法を見たのが始まりという説があります。
 
スペイン人はその後その調理法を北米大陸に伝えました。そしてネイティブアメリカン(北米大陸の先住民)やヨーロッパの他の国からの移民の食文化も取り入れながら少しずつアメリカ料理として定着していったそうです。
 
どうやら、ヨーロッパ人のアメリカ大陸開拓とバーベキューの歴史は深い関係にあると思ってよさそうですね。
 
バーベキューが中南米から伝わったことを証明するかのように、アメリカでは南部地方がバーベキューの聖地とされています。中でもミズーリ州のカンザス・シティは世界のバーベキューの首都と言われているんですよ。
 
 
 

バーベキューは英語?

 
 
 
スペイン人が発見したバーベキューですが、結論からいうと、バーベキューは英語です。
 
”Barbecue” と書いたり ”BBQ” と書いたりします。
 
呼びかたもさまざまで、「バーベキュー」「ビービーキュー」、イギリスやオーストラリアでは「バービー」と呼ぶこともごく一般的です。
 
Let's have a barbecue this weekend!
 
Let's have a barbie this weekend!
 
というふうに使いましょう。
 
 
 
 

日本のバーベキューはバーベキューじゃない?!

 
 
 
庭のついた戸建てが多いアメリカでは、庭にバーベキュー用のグリルが置いてあることが一般的です。(アパート形式のおうちでもベランダにバーベキューグリルがだいたいあります!)
 
また、バーベキューは一年を通して普段の食事と同じ感覚で食べられていて、休日にお父さんがバーベキューピット(「かま」のこと。アメリカのバーベキュー台には高さのあるフタが付いていて蒸し焼きができます。)で肉を焼いている風景も珍しくありません。
 
アメリカのバーベキューはいわば家庭料理なのですね。
 
また、もうひとつ日本と大きく違う点があって、それはお肉の調理方法です。
 
基本的に大きなかたまり肉や骨付き肉をじっくり調理するのがバーベキューで、日本のようにひとくち大にスライスされたお肉を焼きながら食べるのはバーベキューではありません。
 
お酢ベースのソースや、スパイスを揉み込んだりしてれ下味をつけたお肉を大きなかまで時間をかけて調理をするのが正統派。
 
バーガーのパティや肉や野菜の串さしを焼く短時間のメニューもありますが、王道バーベキューといえばやっぱりかたまり肉といっていいでしょう。
 
Pulled pork = プルド・ポーク(豚肉)
 
Brisket = ブリスケット(牛肉)
 
Ribs = リブ(豚肉)
 
あたりがが定番で、そのほかチキン(鶏肉)やシュリンプ(エビ)もポピュラーです。
 
日本でお馴染みの焼きながら食べる「焼肉」はアメリカでは 
 
Korean Barbecue = 韓国式バーベキュー
 
と呼びます。
 
 
 

バーベキューのはなし まとめ

 
 
バーベキューの由来や調理方法など、日本とは違う本物のバーベキューについていろいろと紹介しました。
 
アメリカの家庭料理といっても過言ではないバーベキュー。
 
ほろほろのブリスケットやプルド・ポークなど、かたまり肉が主流であること。
 
お父さんがバーベキューの担当をすることが多いこと。
 
アメリカの日常がかいまみえるようで興味深いですね。
 
日本でもプルド・ポークやブリスケットなどのバーベキュー料理が食べられるレストランがときどきありますので、一度試してはどうでしょうか。
 
新しいバーベューの扉が開くことまちがいなし、です!
 
 
 
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