2024/9/18
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9月のおはなし 「進級、進学の季節」 |
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(8月2本目の記事が9月に入ってしまったので、今月は3本立て。本記事がニュースレターのおはなしになります。) 日本では進級進学の季節は4月です。 では、多くの英語圏の国はというと、学年の区切りが9月1日というところがほとんどです。 地域によって差がありますがだいたい夏休み明け、早い地域で7月下旬、遅くても9月のはじめには節目の季節を迎えます。 ここでは、そんなわくわくそわそわする進級や進学の英語と関連する英語表現を紹介しますね。
What's 「進級」in English? 春でも秋でも 進級進学の季節は期待と不安が入り混じった特別な空気感があります。 新しいクラスメイトにワクワクしたり、新しい学校にドキドキしたり。 大人になっても、新しい仕事が始まったり新しい街での暮らしが始まったりと、やっぱりワクワクドキドキすることが多いのに変わりはないと思います。 では、そんな気持ちをまず「進級」を使って英語で表してみましょう。 When I move up a grade in September, I am going to get a new bicycle. =9月に進学したら新しい自転車を買ってもらうんだ。 I'm excited about starting fifth grade. =5年生が始まるのが楽しみ!(こんど5年生になる) まずは「進級」で2パターン例文を挙げました。 最初の例文にある ”move up a grade” は直訳で「学年が上がる」という意味です。 昇級(仕事など)や飛び級の意味も含まれているので、明らかに次の学年に進むという意味が伝わる条件で使うことをおすすめします。 ふたつめの例文のように直接自分の学年を言う方がいい場合もあるので、シチュエーションで選べるといいですね。
How about 「進学」? では「進学」はどうでしょうか。 「進学」は日本では小学校、中学校、高校、など大きな区切りで使う言葉ですね。 英語では大学に進むことを指すことが多いですが、その理由の一つとしてアメリカの義務教育が高校までだからということがあるかもしれません(同じ英語圏でもイギリスは16歳までなど地域差があります)。 日本では義務教育は中学校で終了ですので、高校に行く場合でも使っていいと思います。 ただ、ここまでバックグランドを説明しておいてなんですが、「進学」の英語表現自体はいたってシンプルです。 「進学」は英語ではぴたっとくる英語表現がなく、入学や通学と同じようなニュアンスで表現することになるのです。 進学 = attend high school / university 進学 = go on to high school / university 進学 = enrol in high school / university ”attend” は出る、出席するという意味があるので、高校/大学に通うというような表現。 ”go on” は続けてという意味ですので、次に行く学校というニュアンスで伝えることができます。 ”enrol” はもともと登録するという意味の単語で、入学する、(その学校の)学生になるという表現になります。 ちなみに、受験の願書や入学の申し込みを出すことも ”enrol” で表します。 I will enrol for art school next month. = 来月美術教室の入学申し込みをします。 前後の文言や流れで伝わるようにしましょう。
Here are some other English phrases that are related to starting off a new year/grade. = 新しい年や学年に関するそのほかの表現方法もみていきましょう。 日本では春休みの間に新しい学年や学校の準備を終わらせますが、アメリカやイギリスではその準備期間が夏にきます。 まず、新しい学年は ”new school year” とストレートに表現します。 The start of another school year is always exciting. = 新しい学年の始まりはいつもわくわくする。 また、休みを終えたら学校が再開するという意味で ”back to school” という言い回しもよく聞きます。 ”back” は「戻る」「さかのぼる」という意味の単語ですが、学校に戻って学校生活を再開するという意味で使います。 We went to the mall to stock up on notebooks before going back to school. = 新学期の前にノートの買いだめをしにモールにきた。 休み最後の日になってノートがない、鉛筆がない、プリントがないなど慌てないようにしたいですね。 ちなみに、アメリカでは新学期の準備期間を指す言葉として ”back to school” を使うこともあって、店頭にサインやポスターが貼られたりします。 日本でいうと「新学期シーズン」というところでしょうか。 文具や子供服が少し安くなったりするのでこの時期関連の売り場は盛り上がります。
特にアメリカでは初登校日をボードでお祝いする風習があります。 First day of ●● (chalk) board = 初登校記念ボード(黒板) ●●には ”kindergarten” 幼稚園、”■ grade” ■年生、などを入れるようになっています。 ボードの中身は、昔でいうプロフィール帳みたいになっていて、名前のほか趣味や好きなたべもの、将来の夢などを書く欄があるものも。 黒板スタイルだと毎年同じものを使えるので、それを持った写真を毎年撮影して成長アルバムみたいに保存するひともいます。 好きな食べ物なんかは年齢で変わりそうで面白いでしょうね。 自作する人もいるくらいポピュラーな ”First day board” 日本でもそのうち流行るかもしれません。
時期も違えば文化も違う「進級」「進学」の英語表現をみてきました。 日本では入学式や始業式、海外では家を出る時の写真撮影が一つの節目の儀式になっているのかもしれません。 どちらにしても、初日やスタートを大切にする気持ちは共通していると言えるのではないでしょうか。 幼稚園初日、転校初日、バイト初日など、いくつになっても人は新しいスタートを迎えては終えて、迎えてはまた終えていきます。 それは緊張するものでもありますが、新しく世界が広がるきっかけになったり、リセットの機会になりますよね。 みなさんは例えば次の学期や学年で新しくしてみたいことやリセットしたいことはありますか? |
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