2024/9/30
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英検リニューアル:ライティング超実践編 |
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とうとう4月に始まった英検の新問題形式ですが、実際に試験を受けた印象はどうだったでしょうか? こちらのブログでは新生ライティングの記事を以前も書きましたが、予想の部分も多く含めた解説になっていました。 今回は実際の問題が出たところで見えてきた超!実践的な解説をしたいと思います。 対策で押さえておきたい表現やフレーズの紹介と、書き方については3ステップで書き上がるメソッドを紹介します。 ここに残しておけばいつでもだれでも見返せますので、ぜひ参考にしてみてください。
3級で新しく出題されるようになったEメール問題。 この問題の最重要タスクは「2つの質問に応える」です。 そして準備をする上で必ずチェックしておきたいのが ”how” への対処法です。
”how” を使った疑問文にはたくさんのバリエーションがあり、3級Eメールでは特に多く出る傾向にあります。 どのパターンがきても応えられるようにしておきたいですね。 以下に ”how” の疑問文とそれに対する答えのパターン例をまとめました。
もともとあった意見陳述の質問にも ”Which do you like” や ”Where do you want to go” など疑問詞を使った設問は多く出ます。 Eメール問題を採用することで、意見陳述では扱いにくかった ”How” をカバーしているのかもしれません。 というわけで、他の疑問詞も視野にいれつつですが、Eメール問題対策の中心は ”How” の使いかたでよいと思います。
実際に答えを書く時のステップを紹介します。
▶︎ ステップ1 キーワードは冒頭に必ずあります。 Eメールにはあいさつ文の後 ”I heard that 〜” 「●●をしたって聞いたよ」「●●があったらしいね!」というテーマの一文が入ります。 例えば、 = I heard that you got a new pair of trainers. なら「新しいスニーカーもらったんだってね」という英文なのでテーマは「スニーカー」や「靴」。 メール文を読むときに線やまるをつけておきましょう。 ▶︎ ステップ2 2の質問は、上でも紹介したように主に ”how” の疑問文が出る確率が高いので基本的な肯定文と否定分を作って応えましょう。 シンプルに自分が確実に書ける文章を書くことが大切です。 ▶︎ ステップ3 内容を膨らませる一文は必要に応じて必要がない場合もあるかもしれません。 もし書くなら、質問への応えと同じように基本の肯定文か否定分を書きましょう。 また、質問はふたつあるので、膨らませる文章はどちらかひとつにつければ語数は足りるはずということも覚えておくと慌てないで済むと思いますよ。 例文を出すとすると… 新しい登場人物を出しても大丈夫。 = I got it from my father. (お父さんにもらったんだ) 上であげた新しい靴の例で言うと、こんなものもいいかもしれませんね。 = I chose black. (黒を選んだよ) = It's my favorite color. (一番好きな色なんだ) = I got it at the downtown mall. (町のショッピングモールで買ったんだ) ただ、時間が足りなかったりどうしても思いつかない時もあると思います。 そんな時に使えるかもしれない万能?!便利フレーズを紹介します!
Eメールの内容によっては当てはまらない場合もあるので悪しからず…
準2級で新しく追加されたのもEメールですね。 自然な英語を使えるかをジャッジするための追加ではないかと思われるこちらの問題。 今までの ”There are two reasons” ”Firstly” などと形式ばって書くことに慣れてしまっていると最初戸惑うこともあるかもしれません。 でも大丈夫! まずはおすすめの対策をみていきましょう。
同じEメール問題でも、準2級になるとメール本文は長くなりますが、タスクはひとつ。 「質問を2つする」です。 そしてこれを確実に達成するためには、疑問詞の文章をうまく作る必要があります。 文中の下線部がどんなものや場所だったとしても、そのもの自体について尋ねる文章を考えましょう。 疑問詞の 5W1H や ”Is it ●●?” の表現から当てはまるものを2つ選んで書けばOK。 特に汎用性が高そうなものをあげますね。 < 疑問詞や ”Is it” のおすすめ表現 >
疑問詞にはほかにも ”Where” ”why” ”Who” ”When” ”Whose” がありますから、内容に合っていて使いやすいと感じるものを使えばいいですよ。 また、その他に入っている表現では形容詞を反対語のペアで覚えておくと便利です。
準2級Eメール問題を答える時はこちらの3ステップをふみましょう。
▶︎ ステップ1 準2級のEメールは、冒頭が何かしらの報告やお知らせになっています。 旅行に行ったよ、新しくペットを飼い始めたよ、などの近況報告が書かれているので、まずはそれについてリアクションをしましょう。
このあたりからひとつ選んでEメールの内容にリアクションしましょう。 ▶︎ ステップ2 リアクションを書いたら次はタスクである質問2つです。 対策のコーナーで疑問詞と形容詞の復習をすることには触れましたが、文章作り以外のところでやってほしいことがあります。 質問を2つするので、2つ目の質問の文頭に ”Also,” とひとこといれてください! What color is your new bicycle? Also, does it have a basket? = 新しい自転車は何色?あと、かごは付いてる? Does the library have many desks? Also, is it easy to find the book you need? = その図書館には机はたくさんある?それから、ほしい本はすぐ見つかる? ”Also,” が入ることでただの質問の箇条書きから会話感がグッとあがります。 多分この記事のなかで一番簡単なアドバイスだと思うので、ぜひやってみてくださいね。 ▶︎ ステップ3 2つの質問も大事ですが、Eメール本文の最後の方をみると「●●についてどう思う?」といった質問があります。 そこにも必ず応えるようにしましょう。 自分の意見を簡単に言えればいいです。 意見陳述問題と違って理由も書かなくていいし、気楽に考えましょう。 そして、文頭に使うフレーズとしてこちらを覚えておきましょう。
”I think that” は ”I don't think that” でももちろんいいですね。 例えば、 As for your question, I think that more people will use bookstores in the future. = 質問についてだけど、私は将来もっとたくさんの人が本屋さんを使うと思う。 To be honest, I don't think that people need to go to real bookstores. = 正直言うと、リアルな本屋さんに行く必要はないと思うんだよね。 ”...that” まで書いたら、肯定文をいれれば完成です。 リアクションのフレーズ同様、これを知っていると時短にもなって語数的にも少し楽できるはずなので、ぜひ覚えてみてくださいね。
さあ、とうとう2級までやってきました。 ここで突然英検さん(笑)はちょっと威嚇してくるのです。 初めてお目にかかる要約文の登場です。 でも大丈夫です。 対策と3ステップで対応できますので自身を持って準備してくださいね。
英検準2級のタスクは単純明快、「英語で要約」です。 要約するには英文を読んで意味を理解するだけでなく、情報を整理して論理の流れをくんだ上で短くまとめないといけません。 日本語の文章でも難しいと思う人もいると思いますが、大丈夫です。 対策としておすすめなのが斜め読みに慣れることです。 問題集や過去問でよいので、特に各段落の始めと終わりに気をつけながらパパッと全体に目を通す練習をするといいでしょう。 特に問題集は解説に永運の解説があって答え合わせしやすいので最適。 段落の始めはテーマや意見を紹介する文章が入ることが多いです。 また、冒頭の接続表現からその後の文章の流れを予想したりすることもできますね。 テーマや流れを把握すると、読み返す時により早く詳細の理解ができますよ。
英検2級の3ステップは今までのものより少し複雑。 ここは、実際の例題を見ながらみていきましょう。 When students go to college, some decide to live at home with their parents, and others rent an apartment by themselves. There are other choices, too. These days, some of them choose to share a house with roommates. What are the reasons for this? Some students have a roommate who is good at math or science and can give advice about homework. Other students have a roommate from abroad and can learn about a foreign language through everyday conversations. Because of this, they have been able to improve their foreign language skills. On the other hand, some students have a roommate who stays up late at night and watches TV. This can be noisy and make it difficult for others to get enough sleep. Some students have a roommate who rarely helps with cleaning the house. As a result, they have to spend a lot of time cleaning the house by themselves. (公式出題例より) ▶︎ ステップ1 2級の要約はまずテーマを見つけることから始めます。 本文は段落ごとに内容が テーマの提示 理由や意見とその根拠 追加の理由や意見とその根拠 OR 反対の理由や意見とその根拠 といった構成になっています。 テーマは必ず1段落目にあり、だいたいの場合最後の方にあります。 全体の導入を経て、その後にまとめにあたる文があったらそれがテーマです。 出題例でいうと1段落目の最後にある ”share a house with roommates” ですね。 しっかり線などを引きましょう。 ▶︎ ステップ2 まず、論理の流れを掴むために注目したいのは、段落の出だしです。 第2段落は、提示したテーマを受けて論理を展開する最初の段落になります。 例えば ”Why do people do this?” ”Why is this happening?” のような疑問文があれば、why=理由をこれから述べていくということがわかります。 また ”What are the reasons for this?” ”What are the benefits of doing this?” のような文章であれば、reasons=理由や、benefits=利点を述べていくことがわかります。 出題例は ”reasons” を述べるパターンですね。 これらの表現には第3段落にも使われることがあるので、覚えておくとよいでしょう。 ポジティブな流れとネガティブな流れを表す単語に分けてこちらに接続表現をまとめます。
第3段落はヒントになる接続表現で始まっていて、そこから全体の流れを把握できます。 第2段落を受けて、内容を追加する流れと対比する流れに分けた接続表現もリストアップするので、覚えましょう。 冒頭だけではなく途中でも出てくることがあるので要チェックです。
出題例には ”On the other hand” で第3段落が始まるので対比だとがわかりますね。 さあ、流れを掴むことができたら要点探しです。 あくまで必要なのは根拠ではなく意見。 すぐにわからなくても、当てはまりそうな文章や文節を線や丸でマークしておきましょう。 出題例第2段落でいうと ”give advice about homework” ”improve their foreign language skills”。 第3段落は ”difficult ... to get enough sleep” ”spend a lot of time cleaning the house by themselves” が見つけられるといいですね。 これをそのまま引用してもかなりの文字数があります。 0から英文を書くわけではないということを安心材料にしてくれたらと思います。 ▶︎ ステップ3 いよいよ仕上げの作業です。 指定語数は45から55語なので、はじめの文に加えて各段落ごとに1、2文書けたら十分。 要約文は本文と同じ構成にすれば良いので、はじめの文はテーマを簡潔に1文程度で提示します。 出題例でいうと… Today, some people share a house with roomates at college. (10) These days, some college students share a house with roommates. (10) など、本文をうまく利用しつつ、言い換えなどで1文にまとめるように心がけましょう。 そして次の文章からは第2段落、第3段落で述べている利点や理由などを凝縮した状態で順番に書いていきます。 語数で言うと、20語から25語といったところでしょうか。 出題例だと… 第2段落 If you share a house, you could have a roommate who helps with your homework, or even teaches you a new language. (22) 第3段落 However, you could have a roommate who won't let others sleep quietly at night, or makes you do the cleaning. (20) 第2段落と第3段落はハウスシェアの利点と欠点についてルームメイトを例にして述べています。 本文を読んだ時にまず「あんなルームメイトと一緒になるかもしれないし、こんなルームメイトと一緒になるかもしれない」という流れに気がつけるとGOODです。 その流れをそのまま要約文にも使いましょう。 第2段落では、理科や数学などと説明しているところは省いて ”helps with your homework” と、総称的な言い方に変えます。 外国のルームメイトや日常会話の話をしている部分は ”teaches you a new language” でまとめました。 読みながら、「要はなにが言いたいの?」「だからどうなるの?」と問いかけるといいかもしれません。 第3段落では、よくないルームメイトの例を2つあげていますね。 要約文には結果どうなるのかが入っていればいいので、夜更かしやTVの部分は ”won't let others sleep quietly at night” 。 次の掃除を手伝ってくれないの部分は ”makes you do the cleaning” とそれぞれまとめました。 第2段落のように総称的に言い換える技が使えない時のいい例です。 そんなときは視点や主語を変えましょう。 第3段落前半は、もともとは「うるさくてまわりの人が十分睡眠を取れなくなる」といっています。 そこにあえて ”noisy” の反対語の ”quiet” をもってきて「静かに寝られない」とまとめました。 後半では、「(手伝ってくれないから)掃除に多くの時間を費やさないといけない」という部分を主語を自分からルームメイトに変えて「掃除を押し付ける」とまとめました。 準2級までと比べて高度なテクニックではありますが、主語を ”I” から ”You” に変えて英文を書き直す問題なら中1から解いてきているはずです。 落ち着いて広い視野でヒントを見つけ出せば大丈夫ですよ。
新しいライティングの超実践記事をお送りしました。 本来ならば1回に1級紹介するべきなのですが、10月の試験まで時間がなく、全部盛りになってしまいました。 特に2級は実際の文章を使っての解説になったので読んで戻っての繰り返しで読みづらかったと思います… それでも対策ポイントや復習ポイントは的確に提案できたかなと思います。 自分の受ける級のところだけとりあえず目を通して参考にしてください! |
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