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2024/10/15

10月のおはなし「ハロウィン」

今月のおはなしはハロウィンです。
 
特に2000年以降、日本でもハロウィンを街やお家で楽しむ習慣が少しずつ根付いてきましたね。
 
そして今では毎年ハロウィンのお菓子が売り出されることがすっかり普通になりました。
 
仮装も雑貨屋さんやふつうの洋服やさんも扱うことが増えて手に入りやすくなりましたよね。
 
お菓子交換をしたり、実際に仮装をしてお店や家めぐりをしたことがある人も多いと思います。
 
そんなハロウィンはそもそもどんな日なのでしょうか。
 
英語表現を交えて紹介しますね。
 
 
 

ハロウィン:①なんの日?

 
 
 
ハロウィン = Halloween
 ※ 発音するときは後半の「ウィーン」を強調します。
 
What is Halloween? = ハロウィンてなんの日?
 
 
ハロウィンの発祥はヨーロッパの古代ケルト文化で、2000年以上前とも言われています。
 
古代ケルトの人たちにとって10月31日は夏の終わりに当たる日で、翌11月1日から冬がはじまるとされていました。
 
その季節の変わり目にとり行っていたお祭り「サウィン」(Sauin, Samhain)がその後ハロウィンの起源とされています。
 
 
 

ハロウィン:②もともと何をする日?

 
 
 
How did ancient people celebrate Halloween ?
=昔の人はどうやってハロウィンをお祝いしていたの?
 
では、夏の最後に日にあたるこの ”Sauin” のお祭りはどのような内容だったのでしょうか。
 
”Sauin” では、ひとびとは収穫を祝って冬の訪れに備える前の宴を楽しみました。
 
さらに、焚き火で悪霊を追い払うなどの祭事を行いました。
 
というのも ”Sauin” の間は死者の魂が家族のもとに戻ってくると信じられていたからです。
 
季節の変わり目は死者の世界との境界もあいまいになります。
 
しかし弱まった境界線からやってくるのは死者の魂だけでなく悪霊など人間をさらったり取り憑いたりする存在も。
 
そんな危機から自らを守るために人間は焚き火をするようになりました。
 
さらに、人間だとバレにくくするためにお祭りの間は自ら妖精や悪魔のかっこうをしたり、仮面をつけたりして過ごしたそうです。
 
妖精や悪魔のかっこうをしていた部分は現代のハロウィンの仮装に繋がっていますね。
 
 
 

ハロウィン:③語源は?

 
 
 
Since when have people called the celebration "Halloween"?
=いつから「ハロウィン」てよばれているの?
 
行事の起源はわかりましたが、では ”Sauin” だった祭事はいつからお祭りの
”Halloween” として認知されるようになったのでしょうか。
 
収穫祭とお祓いの祭事だった ”Sauin” ですが、今のようなお祭りになり、ネーミングが変わった経緯についても調べてみました。
 
前のセクションで10月31日に夏が終わって翌11月1日からは冬だと話ましたね。
 
その11月1日は、ケルト時代から時を経たキリスト教の時代には ”All Hallows” と呼ばれるようになりました。
(日本語に訳すと「すべての聖人の日」。)
 
すると、10月31日はその前夜祭なので ”All Hallow's Eve” ということになります。
 
これがなまったのが今の呼び名 ”Halloween” なのだそうです。
 
 
 

ハロウィン:④トリック・オア・トリートてなに?

 
 
Why do you say "Trick or treat" on Halloween?
=なぜハロウィンに「トリック・オア・トリート」というの?
 
現代のハロウィンの風物詩といえば仮装のパレードとやっぱりお菓子をもらう掛け声。
 
Trick or treat! = トリック・オア・トリート!
 
ですね。
 
意味は「お菓子(treat)をくれないとイタズラ(trick)しちゃうぞ」で、可愛い反面脅迫めいているともいえます、笑。
 
ではこの掛け声は一体どこからきたのでしょうか。
 
古代の考え方だと、ハロウィンには死者の魂とともに悪霊が人間界にやってくるので呪われる前に鎮めないといけません。
 
そのため厄払いの焚き火のほかに、家に来てしまった悪霊に対しては供物として食べ物や飲み物を捧げることで鎮めていたと考えられています。
 
人間が悪霊に扮して食べ物を代わりに受け取っていて、悪霊が来たことを知らせるために短い劇を披露したり歌を歌ったりしました。
 
15、16世紀ヨーロッパには歌を歌って ”soul-cake” 「魂のケーキ」をもらったという記録が残っているそうです。
 
そこからまた時が過ぎて ”Trick or treat” が誕生したのはなんと20世紀に入ってからのカナダだと言われています。
 
 
ヨーロッパ、特にスコットランドやアイルランドなどケルト文化が残る地域では、”guising” (ガイジング、扮装という意味)といって悪霊に扮する文化は中世の後も残りましたが、歌や劇の報酬に木の実や果物、時にコインをもらうというものでした。
 
その後ヨーロッパの人たちがアメリカへ移住し始めるとハロウィンはだんだん庶民のお祭りへと存在が変化していきます。
 
宗教色はうすくなり、絵本や雑誌、テレビ番組を通して子供が仮装してお菓子をもらい歩く行事としてひろまっていきました。
 
新生アメリカ版ハロウィンとして生まれ変わったといってもいいかもしれません。
 
ちなみに、ハロウィンのもうひとつの定番であるかぼちゃのジャック・オ・ランタンもアメリカ発で、ケルト文化ではもともとカブをくり抜いて飾っていたそうですよ。
 
 
 
 

ハロウィン:まとめ

 
 
 
ハロウィンの歴史を中心にまとめてみました。
 
ちょっと話が長くわかりづらくなってしまいましたがハロウィンについて少し詳しくなれたと思います!
 
例えば、最近日本に上陸した行事だと思っていたハロウィンが実は20世紀に入ってから確率されたものだったとか、意外な展開もありました。
 
そんな国際的にいろいろな行事が世界を行き交う今、日本の行事が欧米に輸入される日も近いのかもしれないと思わされました。
 
例えばアメリカ版七夕とかどうですか?!
 
 
 
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