2025/1/15
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1月のおはなし 「January Birthstone」 |
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今年も月のおはなしが始まりました。 テーマは誕生石です。よろしくお願いします! 国によって誕生石がちがう場合もあるので、本ブログでは ”American Gem Society” に掲載されている誕生石をもとにおはなしをすすめていきます。
誕生石 = birthstone 宝石 = gemstone What is the history of birthstones? = 誕生石の由来はなに? 誕生石は今では多くの人になじみのある概念だと思います。 誕生石のアクセサリーが売っていたり、文房具の色のモチーフに使われたりと、いろいろな場面で目にします。 ではそもそも誕生石はどこでどのように生まれたのでしょうか。 宝石を珍重する考え方は昔から世界のさまざまな地域であったようです。 例えば古代ギリシャやローマの高貴な人たちは、宝石を身につけることで自分が災害の被害だけでなく周囲の人間の嫉妬などの危害からも守られると信じていたそうです。 また、近い時代のバビロニア帝国(現在の中東地域)ではまるで誕生石のように星座に石を結びつけて占星術に活用していました。 宝石の力を信じる心はその後も耐えることなく受け継がれ、現代のように誕生月の宝石を身につける習慣が広まったのは18世紀ポーランドのユダヤ人文化からと言われています。 そうしてヨーロッパで生まれた誕生石の文化は移民ともにアメリカにも渡り、とうとう1912年、アメリカの宝石商組合が公式の誕生石リストを制定するに至りました。 ちなみに、日本で誕生石が制定されたのは1958年で、その時日本独自の石として珊瑚(3月)と翡翠(5月)が追加されました。 The history of bithstones dates back to the ancient Greek era. = 誕生石の歴史は古代ギリシャ時代まで遡る。 People believed that gemstones had mystical powers. = ひとびとは宝石に神秘的な力があると信じていた。
What's the birthstone for January? = 1月の誕生石はなに? 1月の誕生石は ”garnet” ガーネットです。
The birthstone for January is garnet! = 1月の誕生石はガーネットだよ! ”garnet” の由来はラテン語でザクロという意味の ”granatus”。 (英語でザクロは ”pomegranate”) たしかにザクロのような美しい赤色をしていますね。 ガーネットは古くから魔除けの石と信じられてきました。 1月の誕生石になった背景としては、加工する前の自然の形状が整っていて「はじめからカットされたように美しい」というところもあるかもしれません。 ちなみに、今紹介している内容だとガーネットは赤、というイメージになりますが、実際には緑からオレンジまでカラーバリエーションがあります。 中でもアフリカのとある地域で産出される緑色のガーネットは、世界的にも有名な宝石ブランド「ティファニー」が発見しました。 産地の地名から「ツァボライト」と名付けて売りだしたことで一気に知名度をあげたのだそうです。 Garnets are not all red. =ガーネットはすべて赤いわけではない。 Garnets come in a variety of colors from orange to green. =ガーネットは、オレンジから緑までさまざまな色の種類がある。
Does gernet have a Japanese name? = ガーネットに和名はある? Yes, it's 「ザクロ石」. = うん、「ザクロ石」っていうんだよ。 ガーネットの由来からそのままとったのか、ガーネットと和名はザクロ石。 日本でも採れる石だそうで、それはガーネットがマグマの力でできているからだとか。 富士山周辺の川原を探したらもしかしたら小さなガーネットに出会えるかもしれませんね!
今回は誕生石そのものの由来とともにガーネットを紹介しました。 宝石や鉱石はどれも美しくて神秘的です。 煌びやかな姿にふしぎな力を感じるとともに、地球が作った芸術品としての魅力を感じます。 自分の誕生月はもちろんのこと、毎月どんな石のおはなしがでてくるか楽しみにしていてくださいね! |
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