2025/2/17
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2月のおはなし 「February Birthstone」 |
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2月のおはなしは誕生石、アメジストです。 アメジスト = amethyst むらさき色の石で認知度の高い石のひとつではないでしょうか。 日本でも取れる石で、栃木県、埼玉県、石川県、兵庫県に鉱山があるそうです。 アメジストの由来やまめ知識を紹介していきます!
The birthstone for February is amethyst! = 2月の誕生石はアメジスト! 2月の誕生石アメジストについて詳しく紹介します。
2月の誕生石アメジストの由来は古代ギリシャ語です。 「酔う」という意味の ”methustos” に「不」という意味の ”a” を頭につけて a + methustos = 不 + 酔う amethustos = 酔わない という意味だそうです。 さらに、”methustos” は「酔う」のほか英語の ”intoxicated” のように「夢中になる、中毒になる」という意味もあります。 よって、古代ギリシャの人たちからはアメジストを身につけることによって自分を酒酔いから守ると信じられていました。 そして、ヨーロッパでは冷静さを保ってくれるお守りとして戦士が身につけたと言われています。 今でもアメジストは「心の平和」という意味を持つとされ、ストレスや不安を軽くする効能があると信じられています。 また、高貴な雰囲気の色からか、魂を成長させて直感力を高める効果があるとも言われています。 Medieval European warriors would wear amethyst to battle to help keep them clear-minded and safe. = 中世ヨーロッパの騎士は、自分の冷静さと安全を保つためアメジストを身につけて戦場に出た。 ちなみに脱線… 例文がいつもより長くなってしまいましたが、中学校で習う ”would” の文章や ”to不定詞” だけで構成されています。 英語の表現力がものをいう時代、中学の教科書レベルだけでもこれだけのことが言えるということに自信をもってほしいです!
アメジストの和名は紫水晶(むらさきすいしょう)です。 Amethyst is called 「紫水晶」 in Japanese. 水晶とは、石英(せきえい)という鉱物が結晶化したもので、形は六角柱、色は無色透明ですが不純物が混ざることで色が変わります。 アメジストが紫色の原因の一つは結晶化のときにごく微少の鉄イオンが混じったからなのだそう。 紫色になった水晶ということで紫水晶なんですね。
アメジストは和名にもあるように美しいむらさき色が第一の特徴ですが、実はほかの色や種類もあります。 Amethysts are not all purple! = アメジストは紫ばっかりじゃないよ! 熱などの加工で石の色を変える技術もあるので、ここでは紫の濃淡だけではない天然のアメジストを2種類紹介します。 1)レッドアメジスト red amethyst Red、赤いアメジストはレアな色で主にカナダで採取されるものが有名だそうです。 石は自然の産物でもともといろいろな成分を含んでいたり、熱や圧力などの自然現象にさらされています。 宝石の世界では成分を不純物と呼んだりして、例えばアメジストならより紫が濃くて透明感のある石が高価なアメジストとして取引されます。 しかし、中には他の色の分量が勝っていたり、混ざった色のバランスが美しいなどの理由から逆にレアな石として珍重される石もあります。 そのひとつがレッドアメジストで、赤い色は赤鉄鉱(ヘマタイト)が含まれているからです。 レッドアメジストは、アメジストに偶然ヘマタイトが混ざったものなので、赤は赤でも紫が混じったえんじ〜茶色っぽい赤色なのが特徴です。 red amethyst is a rare type of amethyst. = レッドアメジストは希少なアメジストです。 2)カコクセナイト イン アメジスト 直訳すると「カコクセナイトが入ったアメジスト」ですが、カコクセナイトとはなんでしょうか。 カコクセナイトは英語で ”cacoxenite” 難しい言葉でいうと「リン酸塩鉱物」です。 はい、なんのこっちゃなので、とりあえずどんな見た目かだけここでは説明します。 カコクセナイトは、単体の石の状態で存在せず、他の水晶や石の内包物(インクルージョン)として見つかることが一般的な鉱物です。 形は細長い扇形で色は黄金色。 なので、カコクセナイト イン アメジストは、紫色のアメジストに黄金色の内包物が混じったもの、ということになります。 アメジストの中に黄金色の扇状の結晶がいくつも重なっている様子は羽根にも似ていて、色も紫と金がほんわり混ざりあってとても美しい石です。 Cacoxenite amethysts look like someone buried a golden feather inside an amethyst. = カコクセナイト イン アメジストは、アメジストの中に金色の羽根をとじこめたように見える。
今月は石の中でも人気上位に入りそうな石、アメジストを紹介しました。 酒酔いのお守りとして珍重されたり、実は紫色以外にも種類があったり、とても魅力的な石でしたね。 ところで先生は今回の記事を書きながらこどもの頃アメジストの小さな原石を持っていたことを思い出しました。 みなさんもおうちに石がありますか? もしアメジストがあったら、今月の石としてどこかに飾ってあげるといいかもしれません。 また、持ち歩いたら冷静さと直感力が磨かれるかもしれませんよ! |
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