Benefit ECS  
 ベネフィット英会話スクール
 
  
2025/9/30

和製英語 身につけるもの、秋冬

9月末に入り、からりとした日も増えてきました。
 
今日は羽織りを持っていこうかな、長袖がいいかな、など洋服のチョイスも少し変わってわくわくするという人もいるのではないでしょうか。
 
けーこ先生は秋大好き、秋冬服も大好きなので、いまからカーディガンとかチェックスカートとかブーツとか想像するだけでソワソワしてしまいます。
 
今回は季節に先駆けて秋冬関連の衣類の和製英語をチェックしましょう。
 
 
 

和製英語 身につけるもの、秋冬

 
 
The best part of autumn/winter fashion is layers!
= 秋冬服の楽しみといえば重ね着だよね。
 
季節が変わると洋服も変わりますが、夏から秋が一番ドラマティックな変化かなといつも思います。
 
色合いから生地の質感までがらっと変わって、重ね着など夏にはあまり楽しめない着こなしもできちゃいます。
 
制服の人たちも衣替えの季節ですね。
 
みなさんは自分の制服の夏服と冬服どちらが好きですか?
 
秋冬服の和製英語、制服によくあるあれも入っているのでぜひ覚えてください。
 
 
 

和製英語 身につけるもの、トレーナー

 
 
 
 
トレーナーは、秋冬ファッションの定番のひとつで、小さい子供から大人まで多くのひとが来る服だと思います。
 
が、これも和製英語なので例えば英語で
 
"Did you wash my trainer?"
 
なんて言おうものなら大変! 
 
「わたしのコーチ/先生洗った?」
 
になります! "trainer" は英語では指導者とかコーチという役の呼び名なのです。
 
また、複数形にすると
 
Did you wash my trainers?  = 私のスニーカー洗った?
 
で、靴の種類になるのでこれも違います(主にイギリス英語圏)。
 
上半身に着るカジュアルで着心地のいいあのトレーナーは
 
トレーナー = sweatshirt
 
と呼びましょう。例えば、
 
Did you wash my sweatshirt? = 私のトレーナー洗った?
 
と言えたら満点です。
 
 
 

和製英語 身につけるもの、パーカー

 
 
次の単語はトレーナーの兄弟といってもいいアイテムです。
 
トレーナーの首の部分にスポット被れる布がついた…「パーカー」です!
 
パーカーは、英語でもある単語で "parka" といいますが、上に説明した衣類とは違ってアウター、上着の一種です。
 
アメリカのイスイット族(アラスカ地域の先住民族)が着ていた上着で、アザラシ皮で作られたとても保温性と撥水性の高いコートです。
 
もちろんフードも付いています。
 
細かい由来はわかっていませんが、もともとフード付きの防寒着だった「パーカー」が日本ではフード付きのトレーナーの名前として定着したようです。
 
ちなみに、洋服屋さんでよく見る上着に「マウンテンパーカ」がありますが、あれはアウターなので本来の意味で使われています。
 
これでパーカーは上着の呼び名だと改めて広まるといいですね。
 
では、パーカーは本来の自分を取り戻しつつあるとして、もともとパーカーと呼ばれていた洋服の正しい英語名は
 
パーカー = hoodie 
 
です。フードがついているという特徴からそのまま "hood"、さらに後ろには英語で親しみを込めたネーミングをするときにつける音「イー」(y や ie)がついています。
 
(後ろに「イー」音をつけて親しみを表す例:dog → doggy、Michael → Mickey)
 
発音するときには、フードの "hoo" は短く「フディー」といいましょう。
 
My hoodie is big and comfortable. = 私のパーカーは大きくて楽ちんだ。
 
 
 
 

和製英語 身につけるもの、マフラー

 
 
 
 
次に紹介する「マフラー」も、実は完全な和製英語ではありません。
 
インターネットの画像検索をするとよりわかると思いますが、"muffler" と検索すると毛糸などで編んだ長いマフラーも出てくるからです。
 
でも、トップで一番たくさん出てくるアイテムは衣類とはかけ離れていて、実生活でもマフラーといえばこっちをイメージする人がほとんどでしょう。
 
muffler = 自動車の排気装置の一部(音を隠したり小さくする"muffle"から)
 
金属でできた自動車部品とふわふわの糸で編んだマフラーでは違いすぎますね!
 
"muffler" は16世紀イギリスで生まれた言葉だそうです。
 
まだ自動車もない時代ですし、"muffler" といえば首に巻いて温めるファッションアイテムのことをさしていました。
 
"muffle" にはもともと何かに巻きつけて温めるという意味もあったからです。
 
しかし、19世紀半ばには音量を小さくするそうちの名前としての認知度の方が上がっていったそうです。
 
日本でマフラーという呼び名がいつ広まったのかは不明ですが、日本語にも「襟巻き」という言葉がありましたし、もしかしたら洋風の装いが広がるとともに古い文学作品などから拾われて普及したのかもしれません。
 
ともあれ、英語で伝えるときは "muffler" より "scarf" を使うようにしましょう。
 
She is kntting a scarf for her crush. 
= 彼女は好きな人のためにマフラーを編んでいる。
 
それはどっきどきですね〜。
 
 
 

和製英語 身につけるもの、チェック柄

  
 
 
 はい、冒頭に触れた「制服によくあるあれ」です。
 
「チェック」は、制服のスカートやパンツ、リボンやタイなどでよく見かける柄。
 
普段着でも、チェックシャツは定番アイテムだし、ハンカチなどチェック柄の小物も家にある人が多いと思います。
 
ただし、これも和製英語なので要注意。
 
(チェック柄の = checked)
I am wearing a checked skirt.
 
と言うと、通じはしますが(画像検索するとちゃんとチェックスカートがヒットします)
 
私は確認/検品されたスカートをはいている。
 
市松模様/正方形が連なる色数の少ないシンプルなチェックのスカートをはいている。
 
の意味にもとれてしまうので、積極的には使わない方が無難です。 
 
正しくは
 
チェックのスカートをはいてる。 = I am wearing a plaid skirt.
 
チェックのスカートをはいてる。 = I am wearing a tartan skirt.
 
となります。
 
 "tartan" はスコットランドに古くから家紋として認知されているチェック柄でその他のチェック柄は "plaid" という定義ですが、今はさほど厳しい使い分けはなく、どちらでも通じます。
 
 
 
ちなみに、ここでは制服ぽいイメージで "plaid" "tartan" を紹介したものの、実際にチェック柄には「マドラス」や「ギンガム」などたくさんの種類があります。
 
興味があればチェックの種類いろいろ調べてみてください。 
 
 
 

和製英語 身につけるもの、秋冬 まとめ

 
 
秋冬ものに潜む和製英語を見ました。
 
紹介したアイテム、トレーナーかパーカー、マフラー、チェックのボトムスで全身コーディネートができちゃいますね。
 
ところで今使った「コーディネート」も和製英語なの知っていましたか?
 
SNSでもみかける単語ですが間違っています。
 
コーディネート = outfit
 
ですので、
 
今日のコーディネートいいね。 = I like your outfit today.
 
と正しく伝えてあげましょう。