| 2025/10/31 | ||||||
| 英語ではなに? 「おつかれさま」 | ||||||
| 英語に変換しづらい日本語を集めたシリーズ。 今回のお題は「おつかれさま」です。 otsukare sama? Is that a name? = オツカレ様?誰かの名前? 英語の文化やメンタリティを鑑みてちょうどいい英語表現を紹介していきますよ。 
 When do you say "otsukare sama"? How? Where? =「おつかれさま」っていつ言うの?どうやって?どこで? Okay, let's calm down and think of some situations. =まあまずは落ち着いてシチュエーションをいくつか考えてみよう。 ●●さまという言い方自体がとても日本的で素敵な表現の「おつかれさま」。 でも、それだけに英語ではどう置き換えたらいいのか悩みます。 しかも、この言葉はビジネスシーンでも日常会話でも使われ、しかも幅広い年齢でも使われるのでたくさん変換候補が出そうな予感… シチュエーションをいろいろ想定しながら考えていきましょう。 
 おつかれさまのシチュエーションその1:努力や成果に対していう「おつかれさま」。 試合、コンサート、テスト、課題、頼み事、いろいろな場面で相手におつかれさまと声をかけることがあると思いますが、そういった時は英語でこう言いましょう。 (試合の後…) おつかれさま! = Good job! おつかれさま! = You did great! やりきったことをたたえるような気持ちを込めていうとgoodです。 反対に自分が当事者でゲストや仲間に「おつかれさま」と伝える場合は、 おつかれさまでした = Thank you for coming today. (応援/参加に対しての感謝) おつかれさまでした = It was great to have you / to work with you. (一緒で楽しかったという気持ち) もいうと相手はとてもよろこんでくれると思います! 
 おつかれさまのシチュエーションその2:努力をねぎらう時。 こちらも試合、コンサート、頼み事などに使えますね。 手間のかかることや努力を続けてきた相手に対して言葉とおりの「疲れたでしょう」というニュアンスで声をかけるときの英語はこちらです。 おつかれさま = You must be tired. おつかれさま = Get some rest. 感謝の気持ちもこめるなら おつかれさま = I appreciate it / your hard work.  (「それをしてくれてたすかったよ」のニュアンス) もいい英語表現です。 
 おつかれさまのシチュエーション③:会った時のあいさつ。 これはどちらかという大人のシチュエーションかもしれませんが、同僚などに会った時に「おつかれさまです」と言う時があります。 学生だと先輩とかに言ったりしますかね?? こういう時「英語でなんて言えば?!」と迷って無言ですれ違うことになったり、●▲■語にならないように気をつけたいものです。 もちろんふつうに "hello!" でもだいじょうぶ。 でも、ここでは付け加えるとグッと「おつかれさま」のニュアンスが加わる表現を紹介します。 おつかれさま = How has your day been so far? え、なが!と思ったそこのあなた、英語では普通にあいさつでこのくらい言ってるんです。 直訳するとこの文章は「今日は今んとこどんな1日?」と聞いています。 要はおつかれさまに内包されている「仕事だね」「達者かな?」のニュアンスを英語にしたのがこの文章なのです。 
 最後のシチュエーションは:わかれのあいさつ。 おつかれさま「でした」にはなりますが、用事が終わって帰宅や解散するときに「おつかれさま」を使うのは日本ではふつうのことですね。 英語ではどうかというと、別れ際に相手の仕事ぶりに感謝したりねぎらい合う習慣はあまりありません。 なのでこう言う時はきっぱりわりきって おつかれさま = Have a good rest of the day. (日中の場合) おつかれさま = Have a good evening. (夕方の場合) おつかれさま = See you tomorrow / next week etc. とまったく別の視点であいさつしましょう。 後ろ2つの例文は、お別れをするタイミングで用事が終わった後の残りの1日に対して幸運を祈るフレーズです。 また、個人的にはこちらのフレーズも「おつかれさま」のニュアンスが入ってる気がします。 おつかれさま = Don't stay too long! (直訳「あまり長くいないでね」) 自分が用事を済ませて帰ろうとしているので、「あなたも早く切り上げてね/早く終わりますように!」という気持ちが込められているこの表現。 「おつかれさまでした」に少なからず隠れている「先に帰って申し訳ない」的な心を英語的に表現できていると思います。 
 とても日本人らしい言葉「おつかれさま」ですが、同じ言葉がないからといって気持ちが伝わらないわけではありません。 また、例文を見てもわかるように、英語らしさを求めるのは幅広いボキャブラリーがなくても大丈夫。 案外答えはシンプルな単語の中にこそ隠れています。 それでは今日はここまで。 Have a good day!  | ||||||
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